an+2 + p・an+1 + q・an = 0
のように隣接する3項の実数倍の和が0になる
という漸化式が多く、
これは普通の教科書にも出てきます。
このブログでも以前書きました。
フィボナッチ数列もこれに当てはまります。
■関連記事
【数B】隣接3項間の漸化式の解き方
【数B】フィボナッチ数列
しかしその和が0ではない漸化式もあります。
今回は和が定数rになる漸化式を考えてみましょう。
■ an+2 + p・an+1 + q・an = r タイプの解き方 ■
例題にそって説明していきます。
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例題
a1=1、a2=1
an+2 + 2・an+1 − 3・an = 4
を満たす数列の一般項anを求めよ。
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まずこの漸化式にある項を係数を省略して書き上げると
第n+2項の an+2
第n+1項の an+1
第n項の an
定数項
の4種類です。
漸化式を上手く解く方法としてよくやるのは
等比数列の形を作るように式変形する
ことです。
等比数列の形にすれば結果的には
右辺のnが左辺ではn+1になるようになります。
つまり左辺では右辺よりnの値が
1だけ大きくなっている状態になります。
なので先ほど書き上げた4種類の項のうち
第n+2項、第n+1項、第n項の3種類の項も
そうなるように
左辺には
第n+2項、第n+1項
右辺には
第n+1項、第n項
のように分け、対応するそれぞれの係数は
両辺で同じになる必要があります。
定数項が(0で)存在しない場合はこれで
an+2 + αan+1 =β(an+1 + αan)
と置けます。
左辺のan+2の係数とそれに対応する右辺のan+1の係数はどちらも1
左辺のan+1の係数とそれに対応する右辺のanの係数はどちらもα
となっていますよね?
そして an+1+αan を bn とおけば
bn+1=βbn となり、公比がβの等比数列になります。
今は勝手にan+2の係数を1にしたように見えますが
もしan+2に係数が付いたとしても
両辺をそれで割ればan+2の係数は必ず1にできます。
しかし今回は定数項が存在しているので
左辺には
第n+2項、第n+1項、定数項
右辺には
第n+1項、第n項、定数項
というように分けなくてはいけません。
よって今回は両辺の先頭以外の2項に
係数をα、βと付け、
公比にあたる右辺の係数をγとし、
an+2 + αan+1 + β=γ(an+1 + αan + β)
と置きましょう。
置いたらこれを満たすα、β、γを求めます。
そのためにまずは展開して問題の
an+2 + 2・an+1 − 3・an = 4
と同じ形に整理して係数比較を行います。
展開します。
an+2 + αan+1 + β=γan+1 + αγan + βγ
an+2 + (α−γ)an+1 − αγan=β(γ−1)
よって問題の式を係数比較すると
α−γ=2 …@
−αγ=−3 …A
β(γ−1)=4 …B
@よりα=γ+2
これをAに代入
−(γ+2)γ=−3
γ^2+2γ−3=0
(γ+3)(γ−1)=0
γ=−3、1
よって@Bより
γ=−3のとき、α=−1、β=−1
γ=1のとき、α=3、β×0=4となりβは解なしなので不適。
したがってα=−1、β=−1、γ=−3より
an+2 + 2・an+1 − 3・an = 4 は
an+2 − an+1 − 1=−3(an+1 − an − 1)
と変形できる。
ここまで来たらあとは漸化式の問題としては
よくあるパターンです。
ここでbn=an+1 − an − 1…Cと置くと
bn+1=−3bn
b1=a2 − a1 −1 でa1=1、a2=1より
b1=1−1−1=−1
よって{bn}は初項−1、公比−3の等比数列なので
一般項bnは
bn=−1・(−3)^(n-1)
bn=−(−3)^(n-1)
Cより
an+1 − an − 1=−(−3)^(n-1)
an+1 − an=−(−3)^(n-1)+1
階差数列を考えて、n≧2のとき
n-1
an=a1+Σ{−(−3)^(k-1)+1}
k=1
1−(−3)^(n-1)
=1 − ---------------- + (n−1)
1−(−3)
1−(−3)^(n-1)
= − ---------------- + n
4
1−(−3)^(n-1)
= n − ----------------
4
n=1のとき、この式で第1項を求めると
1−(−3)^(1-1)
a1=1 − ----------------
4
1−1
=1 − -------
4
=1
よってn=1のときも成り立つ。
したがって
1−(−3)^(n-1)
an= n − ----------------
4
これで an+2 + p・an+1 + q・an = r タイプへの
アプローチがわかったと思います。
これを利用すると
an+2 + p・an+1 + q・an = rn + s
タイプにも対応できそうですね。
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